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音楽コラム集|音楽コラム集

【コラム】映画研究部NOAH 第30回「劇場版 BanG Dream! FILM LIVE」

2020.06.07

「劇場版BanG Dream! FILM LIVE」


次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!」初のアニメーションライブが開催! 【 BanG Dream! とは 】 BanG Dream! 通称「バンドリ!」 これを読んでいる皆様もどこかで耳にしたことはないだろうか。今年2月に5周年を迎え、アニメ、アプリゲーム、声優陣によるリアルライブなど様々な形で展開しているメディアミックスプロジェクトである。 今回紹介する映画は、2019年1月~3月に放送されたアニメ「BanG Dream!2nd season」から発展したものであり、全編3DCGのライブのみの劇場アニメーションという今までのアニメ業界にない構成を用いて大きな話題となった。 【あらすじ】 花咲川女子学園で結成したガールズバンド「Poppin'Party」 幼馴染5人が奏でる王道ガールズロックバンド「Afterglow」 事務所の意向で生まれたアイドルバンド「Pastel*Palettes」 重厚な世界観で魅せる本格派バンド「Roselia」 世界を笑顔にするため幸せいっぱいのメロディを届ける「ハロー、ハッピーワールド!」。 5つのバンドが目指す、次のステージはなんと野外ステージだった。


【ほぼ全編ライブシーンというこれまでにない構成】


音楽を題材にしたアニメでも、多くはストレートプレイを基本にしたドラマであり、ここぞという盛り上がり部分にライブのシーンを用意するという構成の作品がほとんどだが、そこに一石を投じるかのように、全編ライブシーンで作られたアニメ映画である。 全20曲もの圧巻のクオリティの演奏シーンの熱気に、あたかも今自分がライブ会場にいるような錯覚を覚える。もちろん使われている楽曲そのものもライブのような臨場感が加わり、CDで聞くのとは比べ物にならない迫力をもっている。


【3DCGキャラクターによる華麗な演奏やパフォーマンス】


本編に登場するキャラクター総勢30名すべてが、株式会社サンジゲンによる3Dモデルになっていて、キャラクターの動きもモーションキャプチャーを使用している。そうして作られた映像は現実のミュージシャンと何の遜色もないものとなっている。物語最後の方に、手持ちカメラを利用した楽屋裏映像も挿入されるが、演奏シーンの作り込みとともにそのシーンの精巧さも、深い次元の実在感を生み出すことに貢献している。しかも演奏者や舞台だけではなく、観客やステージの外の作りこみも素晴らしく、プロジェクトの本気やこだわりが垣間見えてくる。


【次回作も決定している人気コンテンツ】


今回のこの映画「劇場版 BanG Dream! FILM LIVE」興行収入は2億を超え、すでに劇場版第二作も決定している。 5周年を迎えてさらに加速を続けるバンドリプロジェクト。今後の展開にも注目していきたい。 原作:ブシロード 製作総指揮:木谷高明 企画プロデューサー:松浦裕暁 ストーリー原案:中村航 監督・編集:梅津朋美(エディッツ) 脚本スーパーバイザー・脚本監修:綾奈ゆにこ 西野裕子(Craft Egg) 絵コンテ:梅津朋美 三村厚史 植高正典 キャラクター原案 :ひと和 Craft Egg アニメーションキャラクターデザイン:植田和幸 CGスーパーバイザー :三村厚史 モデリングディレクター:武内泰久 リギングディレクタ:矢代奈津子 色彩設計:北川順子 撮影監督:井上麻梨 美術監督:岡本綾乃(草薙) 音響監督:飯田里樹 音楽プロデューサー:上松範康(Elements Garden)藤田淳平(Elements Garden) アニメーション制作:サンジゲン 配給:ブシロード 製作:BanG Dream! FILM LIVE Project 参考文献・画像 https://filmarks.com/movies/84723 https://anime.bang-dream.com/filmlive/