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音楽コラム集|スタジオマンが教える豆知識

【スタジオマンが教える豆知識vol.2】TAB譜・ドラム譜の読み方

2019.04.19

バンドスコア読めますか? 楽器やバンドを始めたばかりの頃、まず何をするのかというとコピーバンドをする方が多いのではないだろうか?楽器を始めた頃は耳コピといった高度な技などできるはずもなくバンドスコアを頼りにする人も多いだろう。バンドスコアで使われているのは通常の譜面だけではなくギターやベースはTAB譜、ドラムはドラム譜という特殊な方法で書かれている。一見難しそうだが読み方を覚えてしまえばコピーがより早く進む便利な楽譜なのである。 今回はTAB譜、ドラム譜の読み方を解説していこう! TAB譜の読み方 まずはTAB譜の読み方から解説していこう。下の図はギターのTAB譜である。TAB譜は一見五線譜のように見えるが、五線譜と異なり線が6本ある。これはギターの弦を表しており、上から1弦→2弦→3弦→・・・を表している。線の上に書いてある数字はフレット数を指しており、0は開放弦、×や何も書かれていない場合はミュートを指している。よって下の図が表しているのは1弦=開放弦・2弦=1フレット・3弦=開放弦・4弦=2フレット・5弦=3フレット・6弦=ミュートとなり、Cのコードを表している。またベースの場合は通常4弦のため、TAB譜の線の数も4本で書かれている。 下の図のような記号を見たことはないだろうか?この記号はピッキングのダウンアップを表している。またこの記号だけではなく、ピッキングのダウンアップはスコアによってはアルファベット(D=ダウンピッキング、U=アップピッキング)や矢印(↓=ダウンピッキング、↑=アップピッキング)で表す場合もある。 ドラム譜の読み方 次にドラム譜の読み方を解説していこう。まずドラムセットの基本的なセッティングとそれぞれの名称を説明して行こう。下の図が基本的なドラムセットの構成となっている。 次に実際に楽譜を見ていこう。ドラム譜は通常の譜面と同じく五線譜で書かれており、ヘ音記号で表されていることが多いが音程とは関係がないので注意して頂きたい。下の図が基本的な各楽器の記譜例である。ただ表記の方法は完全に統一されていないため、楽曲やスコアによって特にシンバル類の表記の方法が異なっていることも多い。そのため演奏して違和感がある場合は実際に楽曲を聴きながらコピーして見て欲しい。 いかがだっただろうか?今回はTAB譜とドラム譜の基本的な読み方について解説させてもらったが一見難しそうなTAB譜・ドラム譜もいたって簡単な構造になっていることが分かっていただけたのではないだろうか。これを機にバンドスコアをもっと活用して練習をしてみてはどうだろうか?そして練習の際は是非近くのサウンドスタジオノアへ!