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音楽コラム集|楽器上達系コラム

【コラム】ラッコのドラム時字通信 #24 リズム探訪③『リズムの秘密 4の倍数』

2015.11.02

「即興演奏って、どうやるんですか?」とか「どうして音が止まるところがわかるんですか!?」と聞かれたり、「CDかと思った!」とか驚かれたりすることがあります。 自分はまったく知らない曲でも、ビッタリな演奏でたくさんのオーディエンスが踊れるようにする即興プレイの仕事のときなどによく聞かれました。たとえば、m-floの☆タカハシタクさんと代官山AIRでやった、MCやシンガーが飛び入りでどんどん盛り上げ、その都度スペシャルゲストの曲をかけるノンストップDJとの数時間に及ぶライブセッションのときなどです。 答えはズバリ! 「4の倍数」と「1ビート」です。 ダンスミュージックやポピュラーミュージックは、なぜか4分の4拍子、つまり1小節に4分音符が4つということが多いです。その1小節が2つとか4つで1つのフレーズ、そして8か12か16か32小節でひとまとまり、みたいな構成が多いのです。しかも、名曲になればなるほどわかりやすい。 もちろん演奏中に数を数えるなんてことはしないです。メロディーやフレーズの流れ、曲の抑揚を感じつつ、DJのバイブレーションのいく先のイメージ、そしてオーディエンスと気持ちをひとつに一緒に空間を感じて、ひとつひとつ音をつむいでいく感じです。そのときに、「4の倍数」の感覚が身に付いているかどうかが大事です。 BPMの32分音符を感じて、4の倍数の小節やフレーズの感覚を身に付けて、バンドメンバーとオーディエンスと空間の求めているバイブレーションとひとつになる感覚を磨ぎすまして、ひとつひとつの音を奏でて「4の倍数」で組み上げる。すると最高のグルーブが生まれます。 じゃ、次回は「1ビート」のお話にしますね。 top_racco.jpg 三嶋 RACCO 光博 シアターブルック初期ドラマーとして「ありったけの愛」「ドレッドライダー」他 アルバム「TALISMAN」を発表。 様々なアーティストのサポートをつとめる。 m-floタカハシ☆タクらDJとセッションライブが好評・話題となる。 教則DVD「RACCOの相対性リズム論 初級・中級編」&ソロアルバム発表。 リズム&グルーヴスクール:CAMNA SOUND ARTS / レーベル:GROOVALIZE RECORDS 創立