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楽器NEWS|ギター・ベース

Telecasterとその歴史

2018.04.24

どのスタジオでもレンタルされているであろうテレキャスター。今回はそのテレキャスターを解剖していきたいと思います! 1950年7月、シカゴで開催されたNAMM SHOWにてフェンダー社から正式デビューされたテレキャスター。当時はテレキャスターではなく「エスクワイヤー」という名で、ピックアップもリアに1基のみという仕様のモデルでした。 50年の秋までに2ピックアップ仕様のエスクワイヤーも発売され、ボディー・カラーも木目が見えるオフホワイトでフィニッシュされるようになりました。その後2ピックアップ仕様は「ブロードキャスター」と言われ、エスクワイヤーは1ピックアップ仕様専用のモデル名とされました。 51年前期に、グレッチ社から"ブロードキャスター"に商標権のクレームが入り、モデル名の変更を余儀なくされます。新たなモデル名が決まるまでの間、ヘッドに記載されていた"BROADCASTER"が記されていない個体が販売され、「ノーキャスター」と言われています。 その後モデル名が「テレキャスター」と決まり、51年中期からテレキャスターの名で販売され、それが今でも引き継がれているのです。 テレキャスターと言えば、ジャキジャキでトレブリーなサウンドと言われた事がある人も多いのではないかと思います。しかし、ブロードキャスター頃のサウンドは、ハムバッカーの様に太くメロウな甘いサウンドが特徴的で、現代のサウンドとは異なります。60年代の後半に向かうにつれ、トレブリーなサウンドに近づいていきます。 70年代、より高出力なサウンドを求めフロントピックアップにハムバッカーを搭載した「テレキャスター・カスタム」、2ピックアップ共ハムバッカーを搭載した「テレキャスター・デラックス」等も登場し、さらにラインナップが広がりました。 そして、テレキャスターという名前は変わらぬまま、現代の「AMERICAN PROFESSIONALシリーズ」や「AMERICAN ELITEシリーズ」に繋がっているのです。 初期のテレキャスターと比べネックが細く、素早いプレイヤビリティを可能としています。サウンドはヴィンテージな太く暖かい音を残しつつ歯切れの良い、初期と現代のテレキャスターを融合させたかの様なサウンドです。回路周辺のパーツも見直され、ボリュームを絞った際に高域が減衰してしまう弱点も克服しています。 エレキのソリッドギターの原点であるテレキャスターですが、そんなテレキャスターに少しでも興味を持っていただけたでしょうか? "現代のテレキャスター"を弾いてみたい方、NOAHでは「AMERICAN PROFESSIONALシリーズ」、「AMERICAN ELITEシリーズ」共にレンタルしておりますので一度弾いてみてはいかがでしょうか?? ※店舗によって異なりますので、一度お問い合わせください。