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楽器NEWS|ギター・ベース

【新製品情報】組み合わせは33種類!?ブーストからファズまで、数多くの歪みを作るChase Bliss Audio Brothers!

2017.07.30

Chase Bliss Audio / Brothers

Chase Bliss Audio Brothersは、ハイクオリティなオーバードライブペダルやギターアンプを制作するResonant Electronicと共同で開発された、Chase Bliss Audio初の歪み系エフェクトペダルです。 コンパクトペダルの中に独立したJFETベースとICベースの歪み回路を備え、それぞれをブースト、ドライブ、ファズとして使用可能。6種類の歪み/ブーストエフェクトが収録されています。 これらを個別に使用することはもちろん、2つの歪み回路を同時に使用することも可能。接続順を入れ替えたり、パラレルミックスも行えます。 6種類の歪み + 3種類の歪み×3種類の歪み×2種類の接続順 + パラレルミックス(3種類の歪み×3種類の歪み)により、33種類のエフェクトスタイルを選択することができます。 Brothersの歪み回路、およびギターのシグナルラインは全てアナログ回路です。ノブとスイッチの制御はデジタルプロセッサーにより集中管理されています。 デジタルの力を借りたエフェクトの制御が、従来のアナログエフェクターではあり得なかった、全く新しい操作感とサウンドを実現します。

●コントロール

MASTER:使用しているチャンネルにかかわらず、全体の出力音量を調整します。 GAIN A:Aチャンネルのゲインを調整します。選択するエフェクトタイプ(Boost/Drive/Fuzz)により、それぞれのエフェクトタイプのスウィートスポットに合わせたカーブで調整することができます。 TONE A:Aチャンネルのトーンスタックを調整します。選択するエフェクトタイプ(Boost/Drive/Fuzz)により、それぞれのエフェクトタイプに合わせ、最も音楽的で使いやすくなるカーブで調整することができます。音色全体の透明度をコントロールするようなトーンスタックです。 GAIN B:Bチャンネルのゲインを調整します。選択するエフェクトタイプ(Boost/Drive/Fuzz)により、それぞれのエフェクトタイプのスウィートスポットに合わせたカーブで調整することができます。 TONE B:Bチャンネルのトーンスタックを調整します。選択するエフェクトタイプ(Boost/Drive/Fuzz)により、それぞれのエフェクトタイプに合わせ、最も音楽的で使いやすくなるカーブで調整することができます。ミッドレンジを主にコントロールするようなトーンスタックです。 MIX/STACK:このノブは、AとBの両方のチャンネルがONの時にのみ使用します。PARA / A >> B / B >> Aスイッチの設定により、2種類の動きをします。PARAモードの時、このノブはAチャンネルとBチャンネルのパラレルミックスバランスを調整します。反時計回りでAチャンネル、時計回りでBチャンネルの割合が高くなり、それぞれ両端まで回すと100%となります。ノブを12時の位置に設定すれば50:50でミックスされます。 A >> B / B >> Aのモードの時、それぞれAチャンネルからBチャンネル、およびBチャンネルからAチャンネルへの直列接続となります。この時、このノブはSTACKコントロールとなり、AチャンネルとBチャンネルの音量バランスを調整します。例えば、前段のチャンネルがどの程度後段のチャンネルをプッシュするか、という調整が可能です。 PARA / A >> B / B >> Aスイッチ:AチャンネルとBチャンネルのルーティングを設定します。PARAのモードではパラレルミックスとなり、A >> BモードではAチャンネルからBチャンネル、B >> AモードではBチャンネルからAチャンネルの直列接続となります。 BOOST / DRIVE / FUZZスイッチ:Aチャンネル、およびBチャンネルそれぞれエフェクトタイプを設定します。Aチャンネルの回路はResonant Electronicと共同で開発され、Bチャンネルの回路はChase Bliss Audioオリジナル回路です。 A、Bフットスイッチ:各チャンネルのON/OFFを切替えます。DIPスイッチで、モメンタリースイッチ(踏んでいる間だけエフェクトON、またはエフェクトOFF)とすることができます。 Brothersはリレー回路を用いたノイズレスなバイパススイッチングです。トゥルーバイパスとバッファードバイパスはDIPスイッチで選択できます。 手前のトグルスイッチ:プリセット選択スイッチです。右ポジションと左ポジションで、それぞれ1つずつプリセットを呼び出します。中央ではマニュアル設定となります。 プリセットできる設定は、各ノブの位置、トグルスイッチ、DIPスイッチです。プリセットの保存には、右ポジションのプリセットの場合は右側のフットスイッチを、左ポジションの場合は左側のフットスイッチを3秒間長押しし、その後両方のフットスイッチを3秒間長押しすることで可能です。 プリセット選択中にノブを動かす等、パラメータの変更を行うと、LEDが暗くなり、プリセットの状態から何らかの変更が行われたことを示します。それはまだ保存されていません。もしその変更を保存したい場合、再度プリセット保存のプロセスを行います。

●入出力端子

IN:インプットジャックです。楽器からのケーブルを接続します。 OUT:アウトプット・ジャックです。アンプへのケーブルを接続します。 EXP/CV:エクスプレッションペダル端子です。ステレオジャックです。エクスプレッションペダルにアサインされるコントロールはDIPスイッチで設定できます。 世界中の多くのエクスプレッションペダルを接続し、使用可能です。Chase Bliss AudioではMission Engineeringのエクスプレッションペダルを主に使用してチェックを行っています。EP-1またはEP-25kを推奨します。 また、Brothersでは0~5VのCV(コントロールボルテージ)も接続可能です。この時、Ring側がフローティングとしてください。 EXT/MIDI:外部フットスイッチを接続します。ここにフットスイッチを接続することで、Aチャンネルのアクティブ/バイパスを切り替えることができます。接続するスイッチはノーマリーオープンのモメンタリースイッチです。Chase Bliss Audio Midiboxを用いてMIDIシグナルを受信することもできます。MIDIについての詳細は後述します。

●電源・その他

BrothersのCurrent Drawは最大60mAです。駆動にはセンターマイナス、2.1mmの標準的な9Vアダプターを使用します。また、標準的な9V電池を使用して駆動させることもできます。 インプットインピーダンスは1MΩ、アウトプットインピーダンスは10kΩ未満です。

●DIPスイッチ

BrothersにあるDIPスイッチは、主にエクスプレッションペダルの設定をはじめ、細かな動作モードの設定を行います。DIPスイッチはトップマウントのため、ペダルをボードにセットしたまま操作できます。また底面にマジックテープを簡単に貼り付けられます。 プリセットをセーブした際、DIPスイッチの位置も全て保存されます。 Master・M/S・Gain A・Tone A・Gain B・Tone B(on/off):on側にすることで、エクスプレッションペダルに各パラメータをアサインできます。 Master・M/S・Gain A・Tone A・Gain B・Tone B(rise/fall):これらのスイッチは、エクスプレッションペダルを踏み込んだ際、パラメータが上がる(rise)か下がる(fall)かを設定するスイッチです。 Bypass:Brothersのバイパスモードを切替えます。T位置ではバイパスはノーマルのトゥルーバイパスとなります。Bにするとバッファードバイパスとなります。 MoToByp A:Aチャンネルのモメンタリーバイパスの設定です。Aスイッチがモメンタリースイッチとなります。このスイッチを操作する際、Aチャンネルがアクティブになっていれば、Aスイッチを踏んでいる間だけバイパスになります。Aチャンネルがバイパスになっていれば、Aスイッチを踏んでいる間だけアクティブとなります。 MoToByp B:Bチャンネルのモメンタリーバイパスの設定です。Bスイッチがモメンタリースイッチとなります。このスイッチを操作する際、Bチャンネルがアクティブになっていれば、Bスイッチを踏んでいる間だけバイパスになります。Bチャンネルがバイパスになっていれば、Bスイッチを踏んでいる間だけアクティブとなります。 Sweep:エクスプレッションペダルの可変幅を設定できます。"T"にすれば、エクスプレッションペダルにアサインされたパラメータの可変幅が、各パラメータのノブの位置から最大(トップ)まで、"B"にすれば各パラメータのノブの位置から最小(ボトム)までの範囲で可変させることができます。 ※DIPスイッチは多彩な設定ができますが、初めてペダルを使用する際には考えすぎてしまうと良くありません。まずはDIPスイッチのことを考えずにペダルの機能を把握した上で、プレイしたいことに合わせてDIPスイッチを設定してみてください。 ●エクスプレッション/CVコントロールとDIPスイッチ Master・M/S・Gain A・Tone A・Gain B・Tone BのDIPスイッチはエクスプレッション/CVペダルにパラメータを割り当てることができます。 ●MIDI ・MIDIの設定 Brothersは、全てのパラメータをMIDIコントロールチェンジメッセージで操作することができます。また、プリセットをプログラムチェンジメッセージで呼び出すことができます。 MIDIを使用するためには、まず下記のことを行う必要があります。 1:Chase Bliss Audio Midibox(別売)を用意し、Ring ActiveポートとEXT/MIDIジャックをステレオケーブルで接続します。 スタンダードなEmpress Midiboxを使用することもできますが、その場合TipとRingを反転させるカスタムケーブル(または別売のMidibox Adapter Cable)を使う必要があります。 2:MIDIチャンネルをシステムに合わせて設定します。Brothersは、デフォルトでMIDIチャンネル2に設定されていますが、このチャンネルは変更できます。MIDIチャンネルを変更したい場合、2つのフットスイッチを押しながら電源を入れます。その後、設定したいMIDIチャンネルのプログラムチェンジメッセージをBrothersに送信します。そうすることで、自動的にMIDIチャンネルを設定できます。 ・プリセットの呼び出し Brothersは、MIDIプログラムチェンジメッセージを使用し、最大122までのプリセットを呼び出すことができます。プリセット1と2は本体のトグルスイッチからも呼び出せます。 プログラムチェンジナンバー0は、本体のトグルスイッチが中央のポジションとなるライブモード(マニュアルモード)です。トグルスイッチが右ポジションの時はプリセット1、左ポジションの時はプリセット2となります。 ・MIDIでのプリセット保存 本体のTap、Bypassの両方のフットスイッチをホールドしながらMIDIプログラムチェンジメッセージを送信すると、プリセットの保存が可能です。 例えば両方のフットスイッチを押しながらMIDIプログラムチェンジメッセージ45を送信すると、現在の設定がプリセット45に保存されます。 本体のトグルスイッチで呼び出せるプリセットはプリセット1と2のみですが、Brothersには最大122のプリセットスロットがあります。 ・コントロールチェンジメッセージ BrothersはMIDIコントロールチェンジメッセージで各種のパラメータを変更できます。 各ノブの値(各コントロールチェンジメッセージの値が0で反時計回り最小、127で時計回り最大の設定です) GAIN A: CC#14 MASTER: CC#15 GAIN B: CC#16 TONE A: CC#17 MIX/STACK: CC#18 TONE B: CC#19 Aチャンネルエフェクトセレクト: CC#21 このパラメータは、値が1でBoost、2でDrive、3でFuzzとなります。 PARA / A >> B / B >> A:CC#22 このパラメータは、値が1でPARA、2でA >> B、3でB >> Aとなります。 Bチャンネルエフェクトセレクト: CC#23 このパラメータは、値が1でBoost、2でDrive、3でFuzzとなります。 Expression: CC#100 値が0ではOFF、127で最大まで踏み込んだ設定となり、その間の数値は全てエクスプレッションペダルの中間的な位置になります。数値はエクスプレッションペダルの踏み込み具合を表します。エクスプレッションペダルでコントロールするパラメータは本体のDIPスイッチで設定できます。 Bypass Switch: CC#102 127でエフェクトON、0でエフェクトOFFとなります。エフェクトON時は最後に保存したチャンネルが有効になります。 Bypass Switch: CC#103 127で両方のチャンネル、85でAチャンネルのみ、45でBチャンネルのみをONにします。0で両方のチャンネルがバイパスされます。 製品ホームページ https://www.lep-international.jp/home/2017/7/26/33chase-bliss-audio-brothers


※こちらの製品はスタジオノアでレンタルはしておりません。もしスタジオでレンタルをご希望の方はスタジオノアのホームページの右下にある「ご意見/ご感想」のバナーからお問い合わせください。