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楽器NEWS|PA

【情報】学生必見!学祭ライブで役立つ簡単PAセッティング

2014.11.25

 学生バンドにとって一大イベントであろう学園祭でのライブ。バンドのリハーサルは完璧でも、当日の音響周りはどうだろうか? もちろんプロのPA(Public Address:音響拡声装置)業者に頼んでいれば機材のセッティングからオペレーションまで何の心配もいらないわけだが、業者に頼むほどではない小規模なステージだったり、予算がなかったりで、自分たちで行うことになる機会もあるだろう。しかし、いざ自分たちでやると何かと不安なところがあるはず。 そこで今回は、学祭ライブで役立つPA機材の準備からセッティング方法までを紹介していこう。学生バンドは必見だ! 【まずは必要な機材をそろえよう】 �@ミキサー 24_p1_mixer.jpg ボーカルや各楽器の音のバランスをとる機材。使うマイクや楽器の数から、必要チャンネル数に応じたミキサーを選ぼう。 �Aパワーアンプ 24_p1_p-amp.jpg ミキサーから出た音を増幅させスピーカーで鳴らすための機材。ミキサーがパワーアンプ内蔵(パワード)タイプであれば必要ない。 �Bメインスピーカー 24_p1_speaker.jpg 観客用のスピーカー。LとRで2台必要。 �Cフロアモニター(通称:コロガシ) 24_p1_f-monitor.jpg �Dマイク&マイクスタンド 24_p1_micstand.jpg ボーカルやMCをする人数分そろえよう。アンプやドラムにもマイクを立てる場合は、その分も必要。 �E各種ケーブル 24_p1_cable.png マイクとミキサーをつなぐマイクケーブル(左)が、マイクの本数分必要だ。ミキサーとパワーアンプをつなぐのも、実はマイクケーブル(右)だ。LとRで2本必要になる。 パワーアンプとスピーカーをつなぐのは、スピーカーケーブルだ。こちらは、スピーカーの数だけ必要になる。 �F電源ドラム 24_p1_code.png PAのセッティング場所がコンセントから遠い位置の場合や、屋外の場合には必須。  上記がライブを行う上で必要なPA機材の目安である。 ネットなどで調べるとセットで貸出をしている業者が多々あるので、そちらを活用するといいだろう。セット内容にもよるが、だいたいの相場は2〜5万円あたりが多い。 【セッティングをしてみよう】 24_p1_zu.jpg 1. マイクスタンドに立てたマイクとミキサーをマイクケーブルで接続する。キーボードなど楽器を直接ミキサーに入力する場合もある。 2. ミキサーのメインアウト(L、R)からパワーアンプのインへ、マイクケーブルで接続する。 ※フロアモニターへのアウトは、AUX SENDを使う。 3. パワーアンプからメインスピーカー/フロアモニターへ、スピーカーケーブルで接続する。 【サウンドチェック】 接続が終わったらいよいよ音出しなわけだが、ここで気を付けたいのが機材の電源を入れる順番だ。音の流れにそって電源を入れよう。今回の例では、ミキサー→パワーアンプ。順番を間違えてしまうと電源を入れたときのバチッという音がスピーカーから出てしまい、スピーカーを傷つけてしまうおそれがあるので注意しよう。 電源を切る順番は入れる順番の逆で、パワーアンプ→ミキサーとなる。 【PICK UP】 �Gエフェクター 24_p1_effector.png ギターやベースで使うエフェクターのように、PAでもエフェクターを使用することがある。主にボーカルに使用することが多く、リバーブ(残響音)やディレイ(やまびこ)といった効果を加え、生声とはまた違った雰囲気を出すことができる(カラオケ等で使うエコーとは、このリバーブとディレイが合わさったもの)。サウンドスタジオノアでは、すべての部屋にこのエフェクターが付いているので、リハーサル時に実際使って試してみよう。 せっかくの晴れ舞台、自分たちが楽しむのはもちろんだが、バンドの魅力を最大限に伝えるため、PAにもこだわり、できる限り良い音を客席に届けてもらいたい。Good Luck! (NOAH BOOK 廣瀬 正幸)