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音楽コラム集

【コラム】ラッコのドラム時字通信 #4「『Grid(格子)』修得の秘訣」/RACCO

2009.11.18

前回に引き続き、ご無沙汰です。お元気ですか? 今回のテーマは、『Grid(格子)』の習得方法です。 前回で「正確なリズム・宇宙の時間の感覚を体得する」と書きましたが、大げさだなぁと思われる方、今回もテーマの答えから。「メトロノームと友達になる」です。 では、「友達って何ですか?」とお思いの方、これまた答えは簡単です。「相手のことを知りたくなって、お互いに助け合ったり思いやれる大好きな人」と定義してみましょう。では、これをメトロノームに当てはめてみてください。 最近のメトロノームは、クオーツ発信器を使って正確なリズムを出しています。クオーツは水晶のことです。水晶に電気的な刺激を与えると、正確に均等な発振をすることを発見した先輩方が僕らのために作ってくれものです。 Grid(格子)とは、このリズムの刻みを格子網にたとえて想像したものです。宇宙には時間がありますよね。この時間を均等に区切ったものがリズムです。パルスとも言いますが、このリズムやパルスを正確に身につけることがミュージシャンにとってとても大切なことなのですね。 では、「その練習方法は?」というと、これまた簡単です。「細分化」です。 カメラを思い出してください。お持ちの携帯にもデジカメ機能が付いている方がいると思いますが、「解像度」ってご存知ですか? そのカメラがどれくらい細かく映像を記憶させられるかという数値です。 リズムも同じです。いかに細かい解像度でリズムを感じることができるか、これがとっても重要なのです。友達や恋人の場合、どれだけ細かく相手の気持ちが理解できるかって、重要じゃありません? では、実際の練習・習得方法。 ? メトロノームを使い、よく聴きながら友達と遊んでるように演奏する。 ? 2分音符、4分音符、8分音符、16分音符、32分音符、3連符、6連符等を40〜100ぐらいのテンポ(BPM)で演奏できるよう練習する。 ? 『RACCOの相対性リズム論上・下巻』のDVDを買って、実際の演奏を観て聴きながら習得する。 ? それでもわからなかったら、僕に連絡ください。 以上! 世の中いろいろありますが、皆さんは明るく元気に音楽を楽しんでください。では、また次回。 racco.jpg 三嶋RACCO光博 シアターブルック初期ドラマーとして「ありったけの愛」 「ドレッドライダー」他 アルバム「TALISMAN」を発表。 様々なアーティストのサポートをつとめる。 m-floタカハシ☆タクらDJとセッションライブが好評・話題となる。 教則DVD「RACCOの相対性リズム論 初級・中級編」&ソロアルバム発表。 リズム&グルーヴスクール:CAMNA SOUND ARTS / レーベル:GROOVALIZE RECORDS 創立