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音楽コラム集

【コラム】ラッコのドラム時字通信 #3「One Drop『おっと』の奇跡」/RACCO

2009.09.01

ご無沙汰してました。2カ月ぶりです。お元気ですか? では、いきなりですが05号の答えから。「リズムの相対的な錯覚がGrooveを作る」です。誌面でわかりやすいように印を使って説明します。 racco06_img.gif では、解説しますね。全然難しくなく当たり前といえば当たり前のことなのでイメージしながら読んでください。例?)のように、 ★から次に▽のところに音が鳴りますとその次は同じ長さ(時間)の★を予測します。例?)のように、 ★から、わざと早めに▽のところに音を出しますと、次は★を予測します。ところが、実際には☆が正確な位置ですよね。 ってことは、思ってたよりも実際は音が遅く聴こえてくるので、たまってるような、後ろに背もたれがあると思ってもたれたら何もなくて「おっと」みたいな感覚になりますよね。逆に▽を遅くすると、思ったより早い「おっと」になります。この例?)の★と☆の間の「おっと」がGrooveの素なのです。この「おっと」をレゲエでは『One Drop(ワンドロップ)』、POPでは『Pocket(ポケット)』といい、学術的には『RACCOの相対性リズム論』といいます(笑)。ということは、スネアが早く・遅く聴こえても実際の2拍4拍の位置は変わっていないということなのです。 自在に錯覚を操るグルーブマスターになるためには、正確なリズム・宇宙の時間の感覚を体得することが必要です。そのためには『Grid(格子)』を理解しておかなければなりません。次回は、『Grid(格子)』とその習得方法をご紹介しますね。 racco.jpg 三嶋RACCO光博 シアターブルック初期ドラマーとして「ありったけの愛」 「ドレッドライダー」他 アルバム「TALISMAN」を発表。 様々なアーティストのサポートをつとめる。 m-floタカハシ☆タクらDJとセッションライブが好評・話題となる。 教則DVD「RACCOの相対性リズム論 初級・中級編」&ソロアルバム発表。 リズム&グルーヴスクール:CAMNA SOUND ARTS / レーベル:GROOVALIZE RECORDS 創立