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【コラム】音楽とお仕事 第3回 西山 宏明(株式会社トイズファクトリー 制作プロデューサー)

2009.03.11

アーティストデビューを目指す方々が、まず始めに取り組む作業!それが、デモ音源制作だと思います。デモ音源制作の「聴くサイド」からのツボを書いてみたいと思います。どのジャンルにも共通する「判断レベル」みたいなものです。 ■プレゼン曲は3曲。シングルを発表するようなイメージです。代表曲と思うものを1曲目に、そしてカラーの違うものを2曲目、3曲目に入れます。アプローチの異なるものを対照的に入れると幅が見えます。 ■楽曲の最初の20秒くらいで、いいか悪いか、好きか嫌いか、どういった可能性があるかないか...結論を出します。いい感じだな!と思ったものだけ、フルコーラス聴きますし、2曲目、3曲目に進みます。 ■歌なら、まずはとにかく「声質」を聴きます。ここが一番の判断になります。「音程感」や「リズム感」も聴きますが、「声質」が何より大事。これは僕の持論です。技術はいくらでも努力で解決できますが、既にある資質は変えられないからです。 ■ソングライティング力(作詞/作曲)も同時に判断します。いい曲なら、自然に引き込まれますよね。楽曲に宿る「生命力」というか、軸足を感じ取ります。 ■バンドサウンドでリハスタ一発録りでも、自宅での宅録弾き語りでも、ライブ音源でも、カラオケでも...形態は問いません。本質的な魅力を知りたいのです。 ■歌詞カードはつけてください。最初は見ませんが、その後に、歌詞カードを見て文脈的な判断をしたいのです。いろいろと羅列しましたが、デモというのは他人へのプレゼンです。サービス業の最たるものと考えて制作に取りかかってチャンスをつかんで欲しいと思います。デモはいつでも募集中です。どんどん送ってください。 nishiyama.jpg ■西山 宏明(株式会社トイズファクトリー 制作プロデューサー) 数々のヒット作品の制作を手がける企画/演出プロデューサー/ディレクター。 公式ホームページ「渋谷ではたらくディレクターのblog」 http://ameblo.jp/n-shy