ピュアソングって結局何だろう。このような始まり方で毎回色々と意見が出ているようだが、そんなこのシリーズもこれで9回目。
「だって、メッセージを歌にするってもうその時点でピュアから一ひねりしとるやんけ。」と、この記事を書かせていただくことになった瞬間に思った僕(20歳男性)だが・・・。このように考えていくと極論ピュアならば言葉文字そのままでいいわけで。しかし、その歌にするという一ひねりの行程によりメッセージにより色が着くというのも事実だ。例えば、コード進行の組み合わせによっていろいろな感情や印象を与えることができる。マイナーコードならば寂しく、といった具合に。
どうだろう、ザ・キンクスのウォータールー・サンセットがあの詩のみであったならば50年たった今も歌われ続けていただろうか。(※批判的な意味で言っているわけではなく、むしろあの歌は大好きだ。)
少しずれてしまった。ピュアソングというのならば、つまるところ歌詞と歌がきれいに一体化している、歌にするという工程がひねったように感じない、なるべくして歌になった、むしろ歌詞とメロディーが分離不可能な、そんな歌ではないか?
今回紹介する楽曲は、Caravanの『Retro』。
このCaravanという方の歌は特にそのような感じがするのである。理由はわからない。理由が分かったならばそれは「なるべくしてなった」ではないではないか。そう、何故だかわからないがそんな感じがするのだ。その何となくというのが大事であると思う。
また面白いのが、ライブに行くとMCや会場の雰囲気も見事に一体化しているのである。それもまた他のミュージシャンには無い独特の世界観を持ち合わせて。
全てがピュアに一体化してソングとなる。
何故だろうか。そんな、不思議な魅力を持っているのがCaravanである。
Caravan 公式HP http://www.caravan-music.com