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シンセサイザーの定番! Roland JUNOシリーズの歴史

シンセサイザーの国内3大メーカーの一つであるRoland、キーボードプレーヤーでなくとも知っている人は多いだろう。そのRolandのシンセサイザーの定番シリーズといえばJUNOシリーズ。今回は、そのJUNOシリーズの歴史に迫る。

Rolandは1972年に創業し、1973年に国産初のアナログシンセサイザーとなるSH-1000を発売する。その後もさまざまなシンセサイザーを続々と発売していき、1982年にJUNOシリーズ第1号 となるJUNO-6が誕生する。オシレーターに従来使用されていたVCO(Voltage Controlled Oscillator)ではなく、ピッチの安定しているDCO(Digital Controlled Oscillator)を搭載した点が最大の特徴であり、当時流行していたオート・アルペジエイターも内臓。同年に、メモリー機能の付いたJUNO-60も発売される。

その後、MIDIを搭載したJUNO-106が誕生。いまだに高い人気を誇る名機中の名機である。JUNO-106の後継機として発売されたものが、49鍵モデルのαJUNO- 1と、ベロシティ、アフタータッチ付き61鍵モデルのαJUNO-2である。アナログシンセサイザーとしてのJUNOシリーズは、これで終了となった。

その後19年の時を経て2004年に発売されたデジタルシンセサイザーとしてのJUNOシリーズ最新機がJUNO-Dである。640ものプリセット音色を内臓し、アタック、ディレイ、 リリースがツマミにより調節が可能になった。また、カットオフ、レゾナンスのツマミも独立し、フレーズ/アルペジオ機能など、多彩な機能が搭載されている。JUNO-Dの最大の特徴は61 鍵モデルでありながら、本体重量が約5kgとその驚くべき軽量さである。ソフトケースで簡単に持ち運べることから、鍵盤奏者の活動範囲を大きく広げる要素の一つとなった。その後2006年には JUNO-G、2008年にはJUNO-STAGEが発売された。

 

そして、2009年に発売されたものが、その後シンセサイザーの入門機となり、リハーサルスタジオの定番となったJUNO-Diである。JUNO-Dをブラッシュアップし、1,300以上ものプリセット音色、内臓エフェクトもアップグレードされている。カテゴリー・ボタンやフェイバリット機能というライブで活躍する機能や、USBメモリーに保存したオーディオファイル等を直接再生できるUSBコネクター、マイク入力端子も内臓されている。多彩な機能がありながら操作が安易であり、持ち運びのしやすさ、そのコストパフォーマンスから初心者でも手に取りやすくシンセサイザーの定番となった。NOAHでも、多くの店舗で導入されている。

 

2015年に生産完了となったJUNO-Diの後継機種として登場したのが、JUNO-DSである。プリセット音色もさらに増え、 スプリット機能もより操作性が上がり、最大16パートの音色を重ねることができる。また、録音した音を取り込み簡易サンプラーとして使える機能、USBオーディオ・インターフェイス機能も新たに搭載され、より幅広い使い方が可能となり、今後定番になっていくことが期待される。

 

今回はJUNOの歴史について掘り下げていったが、JUNOが長年定番のシンセサイザーとして愛されてきた理由を理解してもらえただろうか。NOAHでは、すべてのバンドスタジオでJUNO-DiまたはJUNO-DSを導入している。多くのミュージシャンから愛されるJUNOを、ぜひ使ってみてほしい。