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意外と新しいドラムセットの歴史

大きさの異なる太鼓に数種類のシンバル、それぞれがとても大きく重く持ち運ぶのも簡単ではない楽器、ドラム。なぜたった1人で複数の楽器を違うリズムで演奏しなくてはならないのか…。練習したくても自宅では大きな音が出せないし、そもそも置くスペースだってなかなか確保できない…。そう思ったことはありませんか?それではどうしてドラムという楽器が誕生したのか、知ってるようで知らないドラムの歴史をご紹介いたします!

◯ドラムセットの誕生

1860年代、元々は軍隊の号令用として使用されていた大太鼓や小太鼓が民間に出回り、マーチングバンドやブラスバンドへと進化していきます。当時、1つの太鼓に1人の演奏者というスタイルが基本でした。そこで突如として表れたのが、Dee Dee Chandler(以下チャンドラー)という1人の男性。彼はルイジアナ州に住む小太鼓奏者で、バスドラムを足で演奏しながら、手ではスネアを演奏した初めてのドラマーだと言われています。

それではなぜ彼はそれまでに例のない演奏方法を生み出したのでしょうか。誕生秘話は諸説ありますが、1つ目は1人で演奏することでギャランティーを全部自分が独り占めしたかったということ、2つ目は大太鼓奏者とケンカしてしまい、自分1人で舞台に立つしか方法がなかったからだそうです。当時は1つの太鼓に1人の演奏者が当たり前の時代ですから、チャンドラーのその姿はたちまち話題を呼び、人気者になります。これが最初のドラムセットの誕生と言われています。

◯ハイハットの誕生

そしてチャンドラーのドラムセットが主流となった時代にまたしても重要な人物が現れます。その名もBaby Dodds(以下ドッズ)、ジャズ界隈では著名なドラマーの1人です。彼のライブ中、とある観客(後のラディック社の創始者)がドッズの左足が規則的に動いていることに気付きます。そのことを本人に伝えると、「左足でも楽器の演奏ができるのではないか?」と考え、ソックシンバル(別名ローボーイ)と呼ばれるハイハットシンバルの原型が誕生しました。

現代のハイハットに比べてかなり小型ですね〜。

ドッズがハイハットシンバルの原型を生み出したことで現代のドラムセットが出来上がったわけですから、そう考えるとドラムセットとしての歴史はまだ新しく、100年程度しか経っていないということになります。また複数人が絶対条件だったドラムが1人でも演奏できるようにと変化し、表記も「DRUM」ではな「DRUMS」と複数表記なのも納得です。

◯ドラムセットのレイアウト
さて、ドラマーによってドラムセットのレイアウトは様々ですが、ここでメジャーなドラムセットのレイアウトをご紹介します。

まずこちらが基本的なレイアウト。タムが12’13’16’、クラッシュシンバルが16’18’、ライドシンバルが22’ともっともスタンダードなレイアウトです。

10インチのタムを追加して、3種類のタムを使うレイアウト。

アクセントとしてチャイナシンバルを追加したレイアウト。ライブ中のパフォーマンスとして派手にシンバルが叩けるようあえて高い位置にセッティングするドラマーもいます。

ロータムを外し、ライドシンバルを前に出したレイアウト。ロックやジャズバンドなどでも良く見られる通称”ワンタム”とも呼ばれています。ライドシンバルのカップが叩きやすくなるというメリットがあります。

バスドラムを2つにする通称”ツーバス”。メタルやハードコアなど激しめのドラマーが好んでいます。

 

さて、ここでご紹介したのはほんの一部のレイアウトです。世界には様々なドラマーがいて、自分だけのオリジナルレイアウトで演奏をしています。中でも凄いレイアウトが…。

アメリカ人ドラマー、テリー・ボジオのドラムセット…。これぞまさに要塞ドラム…。セッティングにどれだけの時間がかかるのでしょうか…。

足元がこちら…。


どれを踏んだら何が鳴るの…!!

 

…ということで、スタンダードで攻めるも良し、好きなアーティストのレイアウトを真似るも良し!レイアウトの可能性は無限大です!
是非あなただけのセッティングをスタジオノアで見つけてみてはいかがでしょうか!