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Steinway & Sonsその魅力に迫る!

   ピアノを弾くならスタインウェイ!とこよなくスタインウェイを愛するピアニストから、スタインウェイって何?という方までいらっしゃると思いますが、世界でもっとも有名なピアノの代表格がスタインウェイであると云えるでしょう。現在開催されるコンサートのうち98%以上がスタインウェイを選択しているという報告もあります。何故そこまでスタインウェイが愛されるのか、その魅力を知りたいと思い調べてゆくうちにも様々な発見がありました。

このピアノが初めて作られたのはベートーヴェンが亡くなって数年後のこと。音楽史でいうとベートーヴェン以降のロマン派とともに始まったとも言えるのではないでしょうか。

      

スタインウェイの歴史

  1836年ドイツ•ニーダーザクセン州で第一号のピアノが製造されたのは1836年のこと。ヘンリースタインウェイは家具制作を行う職人でした。その17年後の1853年にはアメリカニューヨーク州に渡り、スタインウェイアンドサンズを設立。1860年代にはマンハッタンのパークアヴェニューに新工場を設立し年間生産台数が大きく膨らんでゆきました。1854年ワシントンで開催された博覧会で金賞を受賞し評価を高めたのち1870年代にウィリアムスタインウェイにより現在のアメリカ本社が設立されました。1875年ロンドンにスタインウェイホールを開設し1880年代にはドイツハンブルクに生産拠点がおかれています。その頃アメリカでは、大きなホールでたくさんの聴衆に響かせる構造が求められ、ヨーロッパでの設計思想を生かしながら音響工学を取り入れられました。現在でもその設計思想は世界中のピアノ製造者の見本となっています。

1台のピアノ製造に3年をかけるといわれ、製造期間が長くかかることと、材料となる木材を多く必要とすることなど経営は順調とは行かず、企業複合体へと編成を変更しています。

スタインウェイの構造

 それまでヨーロッパではいわゆる収容人員が比較的少ないサロンで演奏されることが多かった訳ですが、米国ではもっと収容人員が多い大きなホールでも響かせられるピアノが求められました。弦の振動をピアノ全体に分散し響かせる設計により、大ホールにおいても楽器全体から豊かな音色を響かせることができる構造になっていることがスタインウェイの大きな特徴となりました。木材は楓等の硬く緻密な木材を使用し、製法も曲げ練り製法によりボディの一体化が進みました。弦の響きと張力を支柱とリムに拡散し音を広げる。張力が低く設計されているので、倍音を有効に活用し音量を増大してゆくスケールデザインや、スタインウェイ独特の高音域の響きをリムにつたえるサウンドベル等の多くの特色があります。

 

木材:硬く緻密な木材を使用

製法:曲げ練り製法

構造:響きと張力を支柱とリムに拡散

スケール:張力が低く設計され、倍音を有効に活用し音量を増大するスケールデザイン

弦圧を最適化し高音域の響きをリムにつたえるサウンドベル

強度:筐体強度が高く調律も安定し長寿命である

 

ニューヨークスタインウェイとハンブルク製の違い 

スタインウェイのピアノにはニューヨーク製とハンブルク製がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。

製造工場の違いにより製品もかわるということだと思いますが、ニューヨーク製でとられている製法は伝統的な製造方法で、柔らかいハンマーフェルトが使われています。整音•整調だけではなくハンマーフェルトに硬化剤を使用することで多彩な音色を生みだせることが大きな特徴となっています。対してハンブルク製は近代的な工場で生産されており、とても精度が高いことで有名です。また外見上は鍵盤両端の腕木部分の角が丸いことが特徴となっています。

日本やアジア、ヨーロッパにはハンブルク製が輸出され、北米や南米に向けてはニューヨークスタインウェイが輸出されています。

 

時代背景

        設立された当時の音楽 活躍していた作曲家

第一号ピアノが作られた当時は、ロマン派の作曲家が活躍した時代。ベートーヴェンもその数年前までは生きていたことになります。同時代に活躍したショパンはプレイエルのピアノを愛用したことで有名ですが、後のスタインウェイを前にしたらどのような曲が生まれたのだろうかと想像すると楽しくなります。

 

スタインウェイを支持するピアニスト達

 ~スタインウェイアーティスト~

 

アントン•ルビンシテイン

イグナッツ•ヤン•パデレフスキ

セルゲイ•ラフマニノフ

ヴラジーミル•ホロビィッツ

アルトゥール•ルービンシュタイン

グレン•グールド

ウラディミール•アシュケナージ

ランラン

エマニュエル•アックス

ミシェル•ルグラン

クリスチャン•ツィメルマン

コンサートで選ばれるピアノの98%がスタインウェイであるといわれています。世界で1600人を超えるスタインウェイアーティスト達が活躍しています。

 

スタインウェイのラインナップに迫る! 

グランドピアノには、設置される場所や目的に応じてさまざまなバリエーションが用意されています。コンサートホールのステージにはD-274やC-227が、また少し小さめなサロンやリサイタルホールにはB-211が設置されていることが多く、広さや設置場所により選択されています。

グランドピアノ

D-274

C-227

B-211

A-188

O-180

M-170

S-155

 

アップライトピアノ

 

K-132

V-125

 

 

兄弟ブランドの紹介

 

BOSTON

スタインウェイの設計を踏襲したデュープレックス•スケールにより、倍音豊かな響きが加わっています。ボストンピアノはワンサイズアップのピアノと同等の響板面積が特徴となっています。

 

ESSEX

スタインウェイデザインのエセックスピアノは、著名家具デザイナーとのコラボレーションの実現、大規模生産システムの構築や、生産環境の追求により高い品質を保ちながら、高いコストパフォーマンスの実現に成功しています。

 

スタインウェイを楽しめる場所

 

スタインウェイはコンサートホールだけにあるものではなく様々な場所で楽しむことができます。敢えてスタインウェイをチョイスしたリハーサルスタジオやレコーディングスタジオ、また購入のための直営店や特約店等をご紹介しましょう。

 

スタインウェイ常設 リハーサルスタジオ•サロ

 

Piano Studio NOAH 都立大 Studio-8

¥4.200-~¥5.200-/1h

TEL 03-3725-0010

東京都目黒区中根1-3-12

Piano Studio NOAH 池袋S-Studio

¥2.500~¥2.800-/1h

TEL03-5951-8400

東京都豊島区東池袋2丁目63−1

Piano Salon NOAH 田園調布

¥7.000-~¥12.000-/1h

TEL03-5483-0082

東京都大田区田園調布3-5-10

スタインウェイ常設レコーディングスタジオ

 SOUND ARTS 都立大

CM収録やピアノアルバムの収録等に、スタジオレコーディングの良さを生かし、そして何より抜群のコンディションのD-274でレコーディングできるのが嬉しい。エンジニア付で¥46.800-/4h~

詳細はhttp://www.soundarts.jp/toritsudai/

TEL 03-5731-2111

直営店•特約店

Steinway & Sons Tokyo

東京都品川区東品川

http://www.steinway.co.jp

松尾楽器

東京都中央区

http://www.h-matsuo.co.jp

スタジオや88席収容のホールが併設されている。

TEL 03-3539-1845

スタインウェイサロン高崎

群馬県高崎市問屋町西1-3-10

http://www.steinwaycentertakasaki.com

TEL027-363-9740

 

スタインウェイに関する 映画や本の紹介

ドキュメンタリー映画 

ピアノマニア

2009年に発表されたオーストリア・ドイツ合作の映画「ピアノマニア」

私は作品を見ていたく感激してしまい、作品解説を調べるまで出演者が実際の登場人物とは信じられなかった。映画としての風合いをしっかり持たせつつ、ドキュメンタリーというところがこの作品の大きな魅力だ。ピアニストのランランの熱狂ぶりや、ピエール=ロラン・エマールの深み、また巨匠アルフレート・ブレンデルの演奏も、コンサートではなく日常の中で、目の前で聴かせてくれているような感覚に陥る。主人公である調律師シュテファン・クニュッパーが、エマールが1年後に控えた J.S.バッハ:フーガの技法のレコーディングの為に取り組む作業の模様が描かれている。そしてこのCDは、ビルボードチャート・クラシック部門で初登場1位を獲得する等成功を納めている。スポットライトを浴びるピアニストではなく、影で支える調律師の存在に光を当てた着眼点が素晴らしい作品です。  

 J.S Bach : フーガの技法 ピエール=ロラン•エマール

ユニバーサルミュージッククラシック

 

BOOKS

スタインウェイができるまで

ジェイムズバロン著

コンサートグランドの製造過程から舞台デビューまでを、職人たちのこだわり、スタインウェイ社の成り立ちなどのエピソードを交え、臨場感たっぷりに描く迫真のドキュメント。

スタインウェイ物語

R•K リーパーマン

1835年から、五世代六家族にわたってピアノを造り続けてきたスタインウェイ家。不滅のピアノを造り、販売し、演奏した人々の織りなすドラマを、ファミリービジネスの歴史とともに振り返る。

WEB Site 

「スタインウェイ」の製造工程を撮影した写真「Making Steinway: An American Workplace」

http://dailynewsagency.com/2016/02/15/photos-show-steinway-makes-famous-nsd/ 

Steinway Piano Factory, Astoria, NY

スタインウェイの工場の内部がピアノ製造の工程とともに画像で紹介されている。貴重で珍しい場面を多数ながめることができる。この工程をみると、なるほど高価な価格にも理解ができる。