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【コラム】エフェクター特集 轟音、静と動 甘美なシューゲイザーの世界 第2回

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前回は、シューゲイザーのサウンドを構成する3大要素のうち、「ノイズ」、「フィードバック」の2つを説明した。今回は、最後の1つにして最も大切な要素「浮遊感」を説明する。

■ シューゲイザーサウンドの要 「浮遊感」
単に「浮遊感」と表しているが、一体どのようなサウンドだろうか。キーアイテムとなってくるのは、空間系と呼ばれるエフェクター達だ。その代表格が、下記2種のエフェクターだ。そして、このエフェクターを、1つや2つではなく何個も使って欲しい。

「リバーブ」
お風呂で歌ったような反響音のエフェクト。「ホール」、「ルーム」、「プレート」など、いろいろな種類がある。

「ディレイ」
山びこ音。音が遅れてやってくるエフェクト。「アナログディレイ」、「デジタルディレイ」がある。

■ サウンドの作り方

○サウンドのイメージ
細かなディレイを大きなディレイで揺らし、リバーブで深い膜を作っていく

○具体的なコツ
・エフェクトのレベルはMAX
・アタック音を消す
・深いリバーブ
・音がドンドン詰まっていく感じ

○エフェクター「ディレイ」の選定
ディレイは、アナログディレイ(AD)、デジタルディレイ(DD)の両方用意しよう。DDは、「BOSS DD-3」や「BOSS DD-7」などの定番やそのほかのものでもいい。ADは、「ELECTRO-HARMONIX MEMORYシリーズ」がオススメだ。

○つなぐ順番
AD(ショートディレイ)→DD(ロングディレイ)
ADでショートディレイを作る。ADの特徴として高音が削れまろやかになるので、エフェクトレベルがMAXのときでも扱いやすい。そのあと、音質劣化しづらいDDでロングディレイを作っていこう。細かな波を大きな波で揺らしていくイメージだ。

○エフェクター「リバーブ」の選定
上記で作った長く続くディレイ音に膜を被せる。エフェクト音をMAX、もしMIX LEVELを決められるツマミがあるものならWET側に回しきろう。いろんなリバーブの種類があるが、「GATE REVERB」の機能があるものが望ましい。この機能は、「残響音を伸ばすことなく、ぶった切ってしまう」ものである。そのほかに、リバースディレイなどを入れてみてもいい。

■ まとめ
上記のエフェクターと、前号で説明したエフェクターをつなぐ順番をまとめるとこうなる。

ギター → 「歪み系(フィードバック)」 → 「アナログディレイ → デジタルディレイ → リバーブ(浮遊感)」 → 「ワウ(ノイズ)」 → アンプ

どうだろうか? シューゲイザーを彩る「あの音」が出ているはずである。
しかし、何か物足りなさを感じているかもしれない。それもそのはず、かの有名なシューゲイザーギタリストの足元には、もっと大量のエフェクターが置かれていた。左記のつなぎ方を基本に、ほかのエフェクター達(トレモロ、コーラス、フランジャー、フェイザー、コンプ、オクターバー、ワーミーなどなど!)をどんどん追加していってほしい。もし多くのエフェクターがない場合でも、マルチエフェクターを利用すればサウンドの再現が可能だ。
今回でシューゲイザーの話は最後となる。どうだっただろうか? シューゲイザーサウンドを作った先人たちは皆、まだ奏でられていない新しいサウンドを作ろうと試行錯誤し求めていた。今回の記事が参考となり、さらに新しいサウンドが生まれる要因になってくれることを切に願う。

(NOAHBOOK 阿部遼助)

今回紹介したサウンドを作るために必要なエフェクターは、サウンドスタジオノアで無料レンタルしている!
ぜひシューゲイザーサウンドを体感してほしい!
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