音楽コラム集

【コラム】ラッコのドラム時字通信 #24 リズム探訪③『リズムの秘密 4の倍数』

 「即興演奏って、どうやるんですか?」とか「どうして音が止まるところがわかるんですか!?」と聞かれたり、「CDかと思った!」とか驚かれたりすることがあります。
 自分はまったく知らない曲でも、ビッタリな演奏でたくさんのオーディエンスが踊れるようにする即興プレイの仕事のときなどによく聞かれました。たとえば、m-floの☆タカハシタクさんと代官山AIRでやった、MCやシンガーが飛び入りでどんどん盛り上げ、その都度スペシャルゲストの曲をかけるノンストップDJとの数時間に及ぶライブセッションのときなどです。
 答えはズバリ! 「4の倍数」と「1ビート」です。
 ダンスミュージックやポピュラーミュージックは、なぜか4分の4拍子、つまり1小節に4分音符が4つということが多いです。その1小節が2つとか4つで1つのフレーズ、そして8か12か16か32小節でひとまとまり、みたいな構成が多いのです。しかも、名曲になればなるほどわかりやすい。
 もちろん演奏中に数を数えるなんてことはしないです。メロディーやフレーズの流れ、曲の抑揚を感じつつ、DJのバイブレーションのいく先のイメージ、そしてオーディエンスと気持ちをひとつに一緒に空間を感じて、ひとつひとつ音をつむいでいく感じです。そのときに、「4の倍数」の感覚が身に付いているかどうかが大事です。
 BPMの32分音符を感じて、4の倍数の小節やフレーズの感覚を身に付けて、バンドメンバーとオーディエンスと空間の求めているバイブレーションとひとつになる感覚を磨ぎすまして、ひとつひとつの音を奏でて「4の倍数」で組み上げる。すると最高のグルーブが生まれます。
 じゃ、次回は「1ビート」のお話にしますね。

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三嶋 RACCO 光博

Drummer&Producer
シアターブルックのドラマーとしてEPIC SONY RECORDSよりアルバム発表後、聖地霊地を巡る。 現在、静岡県菊川市の社会福祉法人草笛の会で知的障がいのあるメンバーとアフリカの打楽器ジャンべを活用した新しいお囃子グルーヴバンド『草笛リズムマシン』を結成。施設のメンバーとウクレレや打楽器を作る楽器メーカーとしてもスタート。音楽と福祉の融合を目指す。静波海岸のサーフポイントにレコーディングスタジオを創り、『パードン木村氏』と制作を開始。
Blog : http://www.myspace.com/raccospace
Email : camnacorp@gmail.com