音楽コラム集

【コラム】ラッコのドラム時字通信 #23 リズム探訪 聖地霊地を巡って②

「インターナショナルでは、みんな自分の国のことを自慢する。好きで当たり前だ。自分が世界最高のアーティストだと考える。自信を持って自分の国の好きなところを自慢したらいい」コスモポリタンな街ロンドンで、好きでよく聴いていたDJと会ったときに、こう言われてハッとしました。旅の醍醐味は、人との出会い。言葉や新しい考え方に触れると、気付きがあります。UKの旅話を続けたいと思います。
ロンドンで尊敬するベーシスト、ロニーさんを誘って、リハーサルスタジオでセッションをすることになりました。UKでは珍しい満月の奇麗な、ものすごく寒い日。同行した小学生の男の子が泣き出すぐらいでした。予約時間にスタジオに行くと、「ちょっとパブに出かけている」という貼り紙がアンティークなドアに張ってありました。30分か1時間待ったら、「よく来たな」と悪びれず普通にスタジオのオーナーが現れました。
ミキシングブースには、オーナーの若いころのロックバンドの写真が飾られていました。ボロボロの機材と古いドラムに使い古したヘッドだったからチューニングは大変だったけれど、倍音が絞られたデッドな音場で音はとても良かったです。ドラムがどんな状態でも、短時間で思った音に仕上げることの重要性を学べましたね。とくにベーシストが当時UKで人気のギタリスト、ロニー・ジョーダンのベーシストだったので、ベースに合わせたチューニングと音量バランスにしたら、良い音になっていました。スタジオにある楽器を、その音場に合わせてチューニングする。コンプやEQで作り込む音を想定しながらチューニングするのも良いと思いますが、出音から”コンプかかっているの!?”くらいな音にすることが大事ですね。

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三嶋 RACCO 光博
シアターブルック初期ドラマーとして「ありったけの愛」「ドレッドライダー」他 アルバム「TALISMAN」を発表。
様々なアーティストのサポートをつとめる。
m-floタカハシ☆タクらDJとセッションライブが好評・話題となる。
教則DVD「RACCOの相対性リズム論 初級・中級編」&ソロアルバム発表。
リズム&グルーヴスクール:CAMNA SOUND ARTS / レーベル:GROOVALIZE RECORDS 創立