音楽コラム集

【コラム】リハスタでできるレコーディング講座#9「ミックスダウン REVERB(リバーブ)編」

 パン、EQと来まして、今回は”リバーブ”についてです。
 リバーブ(Reverb)とは何かというと、音の残響です。私達の日々の生活の中に、残響音がないということはほぼありません。たとえば、体育館・ホール・教室・お風呂などで歌ったり手を叩いたときに後から響いて聴こえる音、それが残響音です。
 部屋の中で「手を叩く」「声を出す」といったことをすると、実際の直接音が聞こえ、すぐ直後最寄の壁から反射した音が聞こえます。その後、部屋中で乱反射した音が減衰して聞こえます。あまりに短い時間でこれらのことが起こるのであまり意識しないかも知れませんが、実際にはこういうことが起きています。
 環境によって響き方や聴こえ方が変わりますが、それらの残響音を人工的に作り出すエフェクターが「リバーブ」です。メーカーや機器での個体差はありますが、代表的なパラメーター(設定)としては下記になります。

?Reverb Type
リバーブの種類を選べる。Hall(ホールでの響き)、Room(部屋での響き)、Church(教会での響き)、Plate(鉄板を使った響き)など。
?Pre Delay
原音(直接音)が最初に反射するまでの時間。距離感を表すもの。
?Diffusion
反響する壁の材質感。柔らかい〜固い。
?Reverb Time
残響時間の長さを表すもの。Decay Timeとも呼ばれる。
?Room Size
再現する部屋の広さを設定するもの。
?Mix
直接音とリバーブのかかったエフェクト音をどのくらい混ぜるかの設定

 DAWのプラグインでリバーブをかけるときなど、インサートでかけるかAuxSendで送りを作ってかけるかと考えますが、どちらもいい効果が得られるので出したい音、演出したい音で選んでください。メインの歌は、Aux Sendで送りを作り、歌(直接音)チャンネルとリバーブチャンネルとのミックスで音像をコントロールすることが多いかもしれません。リバーブの種類は、プレート系のタイプが多く使われます。
 「リバーブ」は、空間を演出するエフェクターです。自然界にないような人工的な響き方も、積極的に作り出せます。目的にあった臨場感、空間を演出してみてください。

Dverb.jpg

Rverb.jpg

TrueVerb.jpg

24_p12_kawashima.jpg

【解説エンジニア】川嶋 信博 Nobuhiro Kawashima
9月12日、仙台市に生まれる。中学生のとき、英語の授業でビリー・ジョエルを聴いて音楽に目覚める。2010年、エンジニアを目指し上京。レコーディングスタジオ「サウンドアーツ」に所属。シシドカフカ、FADE、LG MONKEES、PLASTIC TREE等様々なセッションに参加。リハーサルスタジオでのレコーディングなど、様々なシチュエーションで活躍している。

【レコーディングスタジオ】サウンドアーツ SOUND ARTS
東京都目黒区自由が丘3-7-18
東急東横線「自由が丘駅」より徒歩4分
電話番号 03-5731-2111
http://www.soundarts.jp/