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【情報】今さら聞けない! 最適なドラムセッティングとは?

 「今のドラムセッティングは、果たして自分に合っているのだろうか?」と感じているドラマーは多いのではないだろうか。
今回の『今さら聞けない!』シリーズは、基本的なドラムセッティング例を紹介していくので、自分のセッティングを決める際にぜひ参考にしてほしい。
監修は、ノアミュージックスクールのドラム講師である久保田徹氏にお願いした。

★ 一般的なドラムセット

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①バスドラム(BD)22inch ②スネアドラム(SD)14inch ③ハイタム(HT)12inch ④ロータム(LT) 13inch ⑤フロアータム(FT)16inch ⑥ハイハットシンバル(HH.Cym) 14inch ⑦クラッシュシンバル(C.Cym)16と18inch ⑧ライドシンバル(R.Cym)20inch
※BD 20inch・ HT 10inch ・ LT 12inch ・ FT 14inchと太鼓類がひと回り小さいサイズもよく見られる。

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★ ワンタムセッティング(写真1)
一般的なツータムの片方を外したセッティング。外すのはハイタム・ロータムどちらの場合もよく見られるが、ロータム側を外し、その位置にライドシンバルを置くスタイルが多い。

★ ツーフロアセッティング(写真2)
フロアータムを2台使うセッティング。基本的には、14&16inchや16&18inchなどサイズが違うものを並べる。

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★ スリータムセッティング(10inchタム追加バージョン)
(写真3)
10inchタムをハイタムの左側に追加するセッティング。16inchクラッシュシンバルスタンドにアタッチメントを使い10inchタムをセッッティングする方法や、10inchタムをハイタムの位置に設置し、ロータムを18inchクラッシュシンバルスタンドにアタッチメントを使ってセッティングする方法がある。

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★ チャイナシンバル追加(写真4)
チャイナシンバルは、独特なサウンドが特徴で、曲中ではアクセントとして使われることが多い。よって、アクセントとしてアピールできるように、すごく高い位置に設置し、叩くときに派手なパフォーマンスができるセッティングにしたり、多用したい人はライドシンバルのすぐ横にセッティングしたりなど、チャイナシンバルのセッティングにこだわるドラマーは多い。

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★ ツーバスセッティング(写真5)
バスドラムを2つ使用するセッティング。ハードロックやヘヴィメタルのジャンルでよく見られるスタイル。

ドラムのセッティングには「こうじゃなきゃダメ!」という正解のようなものはない。演奏するジャンル・プレイスタイルにもよってくるが、これらのセッティング例を参考にしていろいろ試し、自分に合ったセッティングを見つけてもらいたい。

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ここでは、ドラムスローン(ドラムの椅子)に焦点を当て解説する。メーカーにより多少仕組みが異なるが、基本的には同じことを行うので、大いに参考にしてほしい。
一見地味にも思うスローンを、なぜ今回ピックアップしたのかというと、スローンの高さや位置は、ほかのパーツのセッティングにも大きく影響してくるからだ。だから、ドラムをセッティングする際に、スローンの高さを最初に調節するというドラマーは多い。スローンのセッティングは、ドラムセット全体の基準になると言っても過言ではないのだ。

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①座面シート部。いろいろな形や硬さがある。
②このネジは、高さ調整するときには使用しないので締めっ放しで良い。
③スクリュー部(ここには油が塗ってあるので触らないように注意!!)
④ここのネジを少し緩めて座面部を回すと、高さ調整ができる。
スローンの高さを調整するときは、②のネジをしっかり締める→④のネジを緩める→①の座面部を回転させる(高くしたいときは左回り、低くしたいときは右回り)→高さ調整ができたら④のネジをしっかり締める、といった流れになる。
最大の注意事項は、③のスクリュー部には触らないようにすること。油で手が真っ黒になってしまい、洗ってもなかなか落ちないのだ。
自分に合った高さを見つけるには、まずスローンに座った状態で、足の付け根から膝にかけて少し下がった状態になる高さに合わせること(写真6)。

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そこを基準に、ちょっとずつ高くしたり低くしたりして、自分が演奏しやすい高さを探ってみよう。一般的には、重いビートを叩きたいときはスローンを低く、軽やかなビートを叩きたいときはスローンを高くするとやりやすいと言われている。
ドラマーによっては、「えー、それって座ってなくて、ほとんど立っている状態じゃない?」というくらい高くする人や、「えー、ドラムスローンって、そんなに低くセッティングできるの?」というくらい低くする人もいる。また、演奏するジャンル、出したいビート、はたまた曲ごとにスローンの高さを変えるドラマーもいる。要するに、自分が演奏しやすければ何でも良いということ。いろいろ試してみよう。
(NOAH BOOK 廣瀬 正幸)