音楽の仕組み

【コラム】音楽の仕組み #19「ダブルシャープとダブルフラット」

 音楽の仕組み #19
 ダブルシャープとダブルフラット

 楽譜で「×」と表記されているものをダブルシャープ、フラットを2つ連続した「♭♭」と表記されているものをダブルフラットと呼びます。ダブルシャープはシャープ2つ分、つまり全音上げになり、ダブルフラットはフラット2つ分、つまり全音下げという意味になります。譜例1のように異名同音で記載されている場合も多く、あまり目にする機会が少ない臨時記号ですが、使用方法を知っておくことは重要です。
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 ダブルシャープの出てくる譜例
 オーギュメントといった#5を使用するコードなどでよく出てきます。たとえば、B7aug。B7というコードでは5度の音がF#となります。オーギュメントは#5という意味ですので、F#からさらに半音上げる必要があります。そのときに、このダブルシャープが使用されます。(譜例2参照)
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 ダブルフラットの出てくる譜例
 ディミニッシュといった減7度音程を使用するコードなどでよく出てきます。ディミニッシュコードでは構成音も減7度を使用するので、ダブルフラットで記載することになります。(譜例3参照)
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 メロディーの臨時記号
 メロディーでの記載も、通常の臨時記号と同じ役割を持ちます。小節内すべてでダブルフラット、ダブルシャープが適応されるので、譜読みに注意が必要です。通常の#などに戻す場合は、もう一度「#」を記載する必要があります。(譜例4参照)
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加度克紘
高校入学と同時にSAXを始める。甲陽音楽学院に入学し、荒崎英一郎氏に師事。その後バークリー音楽大学に入学し、Fred Lipsivs、Dino Govoni、Bill Pierce各氏に師事。卒業後帰国上京し、活動する。
www.katsuhirokado.com
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