音楽コラム集

【コラム】リハスタでできるレコーディング講座 #1『エレキギターマイキング編』

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 今回から、レコーディングについてレクチャーさせていただくことになりました、サウンドアーツ所属エンジニアの田本です。リハーサルスタジオでできるマイク選び、そしてマイキングなどを紹介していきたいと思います。
 第1回目の今回は、エレキギターのバッキングの録音について解説していきます。リハスタでよく見かける、Marshallのスタックアンプ(JCM900やJCM2000など)にマイクを立てて録音するケースを紹介します。まず、スタックアンプについてですが、ヘッド(つまみがついている部分)とキャビネット(スピーカー部分)に分かれています。
 キャビネットには12インチのスピーカーが4発ついていますので、どのスピーカーにマイクを立てるかが問題になってきます。基本的に下段のスピーカーにマイクを立てることはほとんどありません。キャビネットに入力されるギターからの信号が、上から下に流れているため、マイクは上段のスピーカーに立てます。次に、左右どちらに立てるかですが、これはアンプをステレオで鳴らすような特別な場合を除いて、どちらでも問題ありません。今回は、左上にマイクをセッティングすることにします。

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 さて、ここでどんなマイクを使うかですが、よく使われるのは、SHURE SM57とSENNHEISER MD421です。どちらも、中域にピークがあるマイクですが、MD421の方が高域も低域もSM57よりも伸びがある印象です。ですので、ミュートで刻むようなフレーズや、パワーコードのリフを録るときなどに向いていると言えます。SM57は、MD421よりエッジがきいた音になります。こちらは、コードのバッキング、単音のフレーズなど、輪郭が分かりやすいフレーズに向いています。
 どちらのマイクの場合でも、立てるときはスピーカーのコーン(中心部)より少し離して立てます。これは、中心によればよるほど低域が膨らみ、こもった音になるからです。かといって、スピーカーの端を狙えばいいというわけでもありません。端にいけばいくほど、今度はジャキジャキとした耳障りな音になっていきます。ですので、録音を始めるにあたって、まずはコーンの端から1cmくらい、ジャージネットとマイクの距離が2cmくらいのところにマイクをセッティングします。実際にこの状態で音を録ってみて、もしこもっていたらマイクを少しコーンから離し、逆にジャキジャキしていたら中心に寄せます。

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 以上がマイキングのテクニックですが、実際のところはアンプの出音が一番重要です。今、出ている音がこもっているのか、それともジャキジャキしているのかを判断することが必要になってきます。アンプを自分の好みの出音に調節してからマイキングをすれば、より良い音を録ることができると思います。みなさんもいろいろと試してみてください。
 次回は、バッキングを複数のマイクで録音するケースを紹介します。

エンジニア 田本雅浩

1984.9.12生まれ、乙女座、B型静岡県静岡市に生まれる。X好きの従兄から譲り受けたモッキンバードを手にしたことから音楽に目覚める。某PA会社に所属し音楽業界でのキャリアをスタート。現在、SOUND ARTS のエンジニアとしてAlice Nine ・ダウト ・ D ・井上ジョー・fade・Creature Creature etcのセッションに携わる。