音楽コラム集

【コラム】ラッコのドラム時字通信 #14「ドラマーからのご質問Vol.3 『世界のリズム』」

世界には様々なリズムがあります。お祭りや民族音楽からクラシック、ブルース、ロック、ジャズ、パンク、ポップス、レゲエ、テクノ、クラブミュージック、現代音楽まで様々なリズムを聴くことができます。
そこで、プロのドラマーやアレンジャーに必要とされていることでとても重要なこと、それは『リズムの種類をカテゴリーに分けて、それぞれ修得もしくは理解すること』です。
スティックコントロールやモーラー奏法等の修得法から技術を学ぶことと同時に、リズムの種類をカテゴライズそしてアナライズして作曲者がイメージしているサウンドにいかにマッチした『リズム(グルーヴ)』を構築するかが大切です。
構築の仕方としては、「試しながら選ぶ」作業を身につけて、創作時に繰り返しいろんなリズムを試してみます。そのためには、コード進行等からわかるジャンルのカテゴリーや民族学的な視点も必要です。たとえば、ラテン民族が奏でる『4分の4拍子を強調した躍動的なリズム』、アフリカ人が奏でる『ポリリズムを活用した踊りだしたくなるダンサブルでシャーマニックなリズム』、西洋白人種が奏でる『偶数拍を強調した力強く数学や理論を活用したリズム』、東洋人が奏ででる『数字では割り出せない神秘的で静と動が共存した多様なリズム』など、それぞれ思い当たる楽曲があると思いますが、それを知っていないと「試しながら選ぶ」ことができません。
ブルースからエルビスプレスリー達がロックンロールを発明したように、歴史や時代背景、楽器の開発等と密接に関わって『世界のリズム』が生まれています。音楽は日々進化して現在も新しい『世界のリズム』が生まれています。重要なポイントは、「世界のリズムの外に自分がいるのではなく、自分も世界のリズムの中にあって、現在進行形で新しいリズムを創造して行く者である」という自覚だと思います。

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三嶋 RACCO 光博
シアターブルック初期ドラマーとして「ありったけの愛」「ドレッドライダー」他 アルバム「TALISMAN」を発表。
様々なアーティストのサポートをつとめる。
m-floタカハシ☆タクらDJとセッションライブが好評・話題となる。
教則DVD「RACCOの相対性リズム論 初級・中級編」&ソロアルバム発表。
リズム&グルーヴスクール:CAMNA SOUND ARTS / レーベル:GROOVALIZE RECORDS 創立