音楽コラム集

【コラム】ミュージシャンのための英会話 #15「TOEIC その後」

 さて前回話題にしたTOEICですが、受験してきました。結果は975点。第1回目としては、まあまあだと思っております(今後、受験することもないとは思いますが)。私が今回間違った部分は、恐らく日本語で聞かれてもわからなかったかもしれないようにも感じています(そうなるともはや英語の問題ではないんですけれどね)。
 今回受験してみて、扱われる語彙の量がかなり少ないように思えました。つまり、TOEICでは高得点でも、知っている語彙の量が少ないためにテレビや新聞を英語で理解するのが難しい、という状況もありえるような気がします。
 もうひとつは、やはり英語話者が作成した問題なので、たとえば我々日本人などの非ネイティブにとっては新鮮に感じられる(=考えもしなかった)ような語法などはあまり取り上げられていないのかな、とも思いました。そんな例として、私が体験した(はじめはとっさに意味がわからなかった)言葉をいくつかご紹介します。
“Absolutely!”  これはYesの強調形のようなものです。「そのとおり」とか「絶対そう」、「間違いなくそう」と訳せるかもしれません。
“Where about?” 「私はアメリカに住んでいたんだ」と言ったら、こう返されて何を聞かれているのかわかりませんでした。「(アメリカの中の)どこ?」という意味です。
“This is he/she.” これも初めて聞いたときはびっくり。家に電話がかかってきて「XXさんいますか?」と聞かれた際に、その本人が電話に出ている際に言う定型句です。
“No Way!”  「絶対にそんなことはない」とか「マジで!?」みたいなニュアンスですね。
 以上の言葉は日常的にかなり使われているので、今後耳(目)にする機会があると思います。また自分からこういった言い回しを使ってみるといいかとも思います。
 最近、「日本人の英語はちょっと変」といった本がいくつか出版されているようですが、あまり気にしすぎても全然話せなくなってしまうので、とりあえずサバイバル感覚でどんどん使ってみるといいかと思います。英語圏に住んだことのない(あまり英語のできない)先生に習ったり、あるいは日本語で書かれている英語学習の本だけを使っていると、確かにちょっと危険な気もしますけれどね。ネイティブの先生や現地の素材を使って学習していれば、そんなに変な英語を覚える危険性もないと思います。

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鈴木 koyu 浩
黒人音楽から現代音楽までの領域で活動するベース奏者でプロデューサー。バークリー音楽大学入学を機にアメリカへ。その後のシカゴ生活を含め合計6年間滞米。98年より東京で活動。日本在住の外国人ミュージシャンとの共演、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド等海外公演多数。これまでの演奏についてはYouTubeのチャンネルを参照のこと。ノアミュージックスクール・ベース科講師。
www.youtube.com/koyubass