音楽コラム集

【コラム】ラッコのドラム時字通信#8 ラッコのドラムレコーディング「知ってました?」 シリーズVol.1 「勘違い!? 前ノリ後ノリなんて無い!?」/三嶋 RACCO 光博

 最近リハーサルスタジオでのレコーディングが多いので、レコーディングについて僕の経験とアドバイスをシリーズでお伝えしたいと思います。テーマは、演奏方法やノリのこと、録音の歴史や技術的なこと、「それはデマなの?」の話など、僕も研究しながらお伝えします。
 第一弾は、よく質問される「前ノリ後ノリって何ですか?」です。
 では、ズバリ! 答えから。「それは勘違いです! 前ノリも後ノリもありません!」
 この答えを聞いたら、「え?」となりますよね。昔っから言われていますが「前ノリはメトロノームより少し早く音を出す」とか「後ノリはスネアをためて叩く」とか、これ全部ウソですからドラマーの方ご注意ください。例えば、レッドツェッペリンのドラマーのボンゾが「重たい」とか「後ノリだ」、「いや、前ノリだ」とかいいますが、前ノリだといって実際にメトロノームより前に演奏すると、レコーディング後、節の頭をカットした時に音が消えちゃうということなので、そんなことはあり得ません。
 さて、「じゃあ、そんな風に感じるのはなぜか?」ってことですよね。それは、メトロノームに対する表拍の音のタイミングは常にジャストで、音の長さに秘密があるのです。
 NOAH BOOK 05でダウン音とアップ音の話をしましたが、前ノリと感じるリズムは主にアップの音でコントロールされていて、後ノリや重いと感じるのは主にダウンの音(の長さ)でコントロ−ルされているのです。『相対性リズム論』を用いて次にくる音を早く聴かせたり遅く聴かせたりすることを自在に操ることで、重たくも軽くも感じさせているのです。
 次回は、さらにつっこんだお話をさせていただきますね。
 読んでいただいてありがとうございます。ご質問や感想お待ちしております。元気にご活躍ください。

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三嶋 RACCO 光博
Drummer&Producer
シアターブルックのドラマーとしてEPIC SONY RECORDSよりアルバム発表後、聖地霊地を巡る。m-flo/Ryohei/雅/KenKen/ボニーピンク/竹内まりや/山下達郎、ほか共演多数。楽器を問わずグルーヴレッスンもしていますので、興味のある方は気軽にお問い合わせください。

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