音楽コラム集

【コラム】ミュージシャンのための英会話 #6「Excuse My French!」/鈴木 koyu 浩

 英語を覚えるための一つの方法として英語以外の外国語を学習する、というものがあります。「英語だけでもたいへんなのに、もう一つの外国語なんて問題外!」という声が聞こえてきそうですが、私がこの方法をすすめるのにはもちろん理由があります。
 「自分がどれだけ英語ができないか」を力説している人だって、一応は中学あるいは高校で英語を学習しているはずなので、まったく英語を知らない人に比べたら実際にはかなりの英語を知っているはずなのです。英語以外の外国語を学習すると「自分がどれだけ英語を知っているのか」を確認するよい機会になるはずです。
 たとえば、「私は学校に行きます」という言葉をヘブライ語や中国語で言うことができない人も、英語ではなんとかなるのではないでしょうか? 私自身、大分長いことフランス語を学習していますが(未だに買い物ができるくらいのレベルでしかありませんが)、フランス語で話さなければならないときに、「ああ、英語だったら言えるのに」と思うことが多々あります。
 余談ですが、フランス語ができるとアメリカでは尊敬されるという効果もあります。アメリカでは下品な言葉を使った後に「Excuse My French!」という人がいます。これは直訳すると「こんなフランス語を使ってごめんなさい」ということになりますが、ここにはアメリカ人がフランス人やフランスの文化に対して持っているコンプレックスが端的に現れていますよね。
 と言いながらも、日本人におすすめの外国語はイタリア語ではないでしょうか? 
 何といっても発音が簡単だし、英語と同じアルファベットを使っているので、日本人には比較的敷居が低い言葉だと思います。
 というわけでCiao!(イタリア語で「さようなら」)

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■鈴木 koyu 浩

東北大学文学部哲学科卒業後、アメリカのバークリー音大へ。その後シカゴのアメリカン・コンサーバトリー・オブ・ミュージックでベースを教える。帰国後、東京でさまざまな外国人ミュージシャンと共演。今年は池ノ上にあるバー・PRAHAでのベースソロ&デュオ(月1回)とハウスダンスユニット、 SYMBOL−ISMとの代々木ANCEでのプロジェクト(こちらも月イチ)を中心に。