音楽とお仕事

【コラム】音楽とお仕事 第6回 「アーティストとしてチャリティーに参加できる場」/馬渡 徹郎(NPO法人音の羽根 理事長兼プロデューサー)

「アーティストとしてチャリティーに参加できる場」

 僕がまだ幼い頃に祖父が白内障をわずらって、不自由な生活をしているのを見ていました。
 時が経ち、大人になってIT業界に進んだ今、自分なりに自分らしく何か人のためになることができないかな、と考えていた時に浮かんだアイデアが、「赤い羽根」の着メロ版でした。その「音」を聞いた周りの人たちの心がポッと温かくなる。そんなシーンを実現したいな、と思ったのです。こうして2006年、NPO法人「音の羽根(おとのはね)」を設立しました。この活動の中で生まれた新プロジェクトが「MUSIC TREE(ミュージック・トゥリー)」です。簡単に概要を説明します。
 アーティストは、自作のオリジナル楽曲を音楽配信サイト「MUSIC TREE」を通じて販売することができます。楽曲が1曲売れると、印税が受け取れるとともにmore trees(坂本龍一さんが代表を務める森を守り育てる団体)をはじめとした環境団体に10円が寄付されるという仕掛けです。
 逆にリスナーは、「MUSIC TREE」で配信されている楽曲をダウンロード購入するたびにmore treesをはじめとした環境団体に寄付できることになります。同時に、次世代のアーティストを応援するという主旨で、たくさんの賞やさまざまな特典や露出機会等も用意しています。
 こうして、CDを買ったり楽曲をダウンロードしたりする側のリスナーとしてだけではなく、アーティストとしてチャリティーに参加できるプラットフォームを誕生させました。2009年8月1日現在で、登録アーティスト数が384人、配信楽曲数が1,014曲を超えました。
 また、坂本龍一さんをはじめ40名もの有名ミュージシャンの方たちから応援メッセージをいただいたり、岡本真夜さんにオリジナルの応援ソングを作っていただいたりして、その輪がどんどん拡がってきています。ぜひ、NOAHをご利用のみなさんからも楽曲を提供していただければ、と思います。
 みなさんの温かい気持ちをひとつにして、チャリティーできたら最高です。ぜひ一度、音の羽根のサイトに遊びに来てください。今後ともどうか応援をよろしくお願いします。

【音の羽根】http://otohane.net
【MUSIC TREE】http://music-tree.jp

馬渡 徹郎
NPO法人音の羽根 理事長兼プロデューサー

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株式会社USENに務める傍ら、音楽とITを通じて若者達の社会貢献活動の輪を拡げるプロジェクト「音の羽根」をスタート。2006年にNPO法人として週末「社会」起業を果たし、理事長に就任。着メロをダウンロードすると寄付されるというような仕掛け作りや、アースデイ東京と連動したチャリティーイベント企画などを行っている。活動掲載書籍に「社会起業家になる方法」(アスペクト刊)など。