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音楽コラム集|音楽知識系コラム

【コラム】「ミュージシャンのための英会話」#3 /鈴木 koyu 浩

2009.05.18

「書いてある英語はそこそこ読めるし、文法もわかっている」けれど、「会話ができない」という場合にはどうしたらよいのでしょうか? まず考えられるのは必要性がなければ、英語は(も)上達しない、ということです。 というわけで、英語が必要な状態に、生活を持っていくことだと思います。つまり、実際に会話をする、という状況を作り出してみたらいかがでしょうか。 私のお勧めの場は、恵比寿にあるWhat the Dickens!(旧「みるく」のビル4F)。ここはブリティッシュ・パブで、連日外国人ミュージシャンを中心としたライブが行われております。しかも、チャージ無料。演奏の合間や終演後にミュージシャンたちに話しかけたら、みな喜んで対応してくれると思います(私もたまに出演しております)。 その際には、(1)できるだけ自分が会話を主導する(知らない話題に会話を持っていかれないようにするため)、(2)1つの言い回しにこだわらずに、通じていないと思ったら即座に他の言い方を考える(勉強した言葉や言い回しを思い出そうと四苦八苦するのはNG。即座の対応すなわちインプロビゼーションで)、ということが大切かと思います。ぜひぜひお試しあれ。 【今日のひとこと】  「チアズメイ」 イギリス系の英語を話す人(つまりイギリス人、アイルランド人、オーストラリア人、ニュージーランド人等々)は、「ありがとう」という際に、「サンキュー」と同じくらい「チアズメイ」と言いますね。英語で書けば「Cheers,mate」。というわけで、パブで注文した飲み物を受け取る際に、「サンキュー」に飽きた人は「チアズメイ」と言ってみましょう。 koyu.jpg ■鈴木 koyu 浩 東北大学文学部哲学科卒業後、アメリカのバークリー音大へ。その後シカゴのアメリカン・コンサーバトリー・オブ・ミュージックでベースを教える。帰国後、東京でさまざまな外国人ミュージシャンと共演。今年は池ノ上にあるバー・PRAHAでのベースソロ&デュオ(月1回)とハウスダンスユニット、SYMBOL−ISMとの代々木ANCEでのプロジェクト(こちらも月イチ)を中心に。