音楽とお仕事

【コラム】音楽とお仕事 第3回 大塚 正昭(株式会社 東京MDE)

 今、“音楽を聴く”ということは“スピーカーやヘッドフォンから音楽を聴く”ということとほぼ同意義でしょう。クラシック音楽のコンサートでは、ピュアなアコースティックサウンドを聴くことができます。歌手の声にしろヴァイオリンの音にしろ、電気的なものを一切通さずにその音が生まれたカタチのまま聴衆の耳に届けられるのです。このごく“自然”な音楽体験は、あらゆる音で溢れた日常生活の中で大変貴重なことだと思います。クラシック音楽のコンサートを聴くことは、喩えが適当ではないかもしれませんが、無農薬・オーガニック野菜を食べるようなものかもしれません。この贅沢な“アコースティック体験”はクラシックコンサートと他ジャンルのそれとの大きな違いのひとつでしょう。
 「上記のような体験をひとりでも多くの人に味わってもらいたい」、「クラシック好きな人にはどんどん情報を提供してコンサートに足を運んでもらいたい」という思いで月刊「ぶらあぼ」の編集に携わっています。月刊「ぶらあぼ」のメイン・コンテンツはクラシックコンサートです。雑誌巻末の日付別・都道府県別のコンサート情報には各地の演奏会情報がびっしりとつまっています。正直、その数(毎月1000件前後!)にはいつも圧倒されてしまいます。この膨大な数の演奏会の中からコレ!と思ったコンサート(またはアーティスト)を紹介するのが編集の主な仕事です。インタビュー記事も毎号10本ほどありますので、様々なアーティストに取材ができることも楽しみの一つです。コンパクトな記事の中に、演奏会の良さをいかにアピールできるかを日々考えながら仕事に励んでいます。

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■大塚 正昭(株式会社 東京MDE)
今年創刊15周年を迎えるクラシック音楽のフリー・マガジン、月刊「ぶらあぼ」編集部勤務。1月にウェブサイトをリニューアルし、月刊「ぶらあぼ」をほぼ丸ごとウェブで読むことができる「eぶらあぼ」をスタート。「ぶらあぼ」は全国のコンサートホール、主要レコード店、一部のぴあステーションなどで配布しています。
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