音楽とお仕事

【コラム】音楽とお仕事 第1回 桑村 治良 (ヒラックス株式会社)

 音楽業界の人は、音楽の仕事をしたいと考えて今の仕事に就いている人が多いと思います。でも、自分はちょっと違うんですね。職歴を書き出すと“書店バイター”→“飲み屋ウェイター”→“探偵”→“書店バイター”→“印刷業界誌編集”→“JUNGLE★LIFE”という流れ。音楽は自分にとって重要な位置を占めてましたが、音楽業界で働こうと考えたことは無かったです。 では、なぜ今の仕事に就いているかというと、それは前職で得た知識が関係しています。以前、働いていた印刷業界誌では“印刷の最新技術”や“これから成長する印刷物”などを紹介していました。まあ印刷産業は幸先明るいと言えないんで、“どうしたらええんやろ?”がテーマなわけです。そこで伸びて行くと言われていた分野が“フリーマガジン”です。インターネットでいろんな情報はタダで仕入れることができるようになりましたよね。だから紙の分野もタダがウケるんじゃないかと。情報がタダって問題もあるけど画期的なことなんですよ。で、出会ったのがJUNGLE★LIFEだったわけです。 それから今の会社で仕事をするようになって、うちで働きたい人の面接もするようになりました。で、殆どの人の志望動機が“音楽が好き”なんですね。その動機について、ちょっと待てよって思うところがあります。だって好きなことを仕事にする必要性ってあんまりないじゃないですか。それよりも自分にとって面白そうな仕事、意味ありそうな仕事って視点が大事だと思います。好きなことを仕事にするのは、その接し方をわざわざ変えることです。ホントはもっと慎重になるべきことなのかもしれませんよ。

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■桑村 治良 (ヒラックス株式会社)
音楽フリーマガジンJUNGLE★LIFEの編集者。JUNGLE★LIFEも創刊16年で月刊DVDマガジンを出したり、イベントやったりしてます。そんなわけで編集者と言いつついろんなことに携わってますが、その方が仕事として面白いかも。